10/26 #末吉公園チャレンジが「日本自然保護大賞2023」入選しました✨✨ 

こんにちは。今日は嬉しいお知らせです。
Facebookで先に告知させて頂きましたが、沖縄自然環境ファンクラブ(森の家みんみん指定管理者)が行っている取り組み「末吉公園チャレンジ」が「日本自然保護大賞2023」に入選しました!👏👏

これまでの活動にご理解とご協力を下さった皆さまに改めてお礼申し上げます。
また、入選に選んで頂いた「日本自然保護協会」様、どうもありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

▲公益財団法人 日本自然保護協会ホームページより 


日本自然大賞の受賞結果については日本自然協会さんのHPをご覧ください↓
■自然保護大賞webページ
 https://www.nacsj.or.jp/award/index.php

■  メディアの方向けプレスリリース
 https://www.nacsj.or.jp/media/2023/10/37775/

詳しくは上記のホームページをご覧頂けると嬉しいのですが、今年は全国で70団体からの応募があり、3団体が大賞を受賞、2団体が特別賞を受賞しました。入選は6団体でした。(沖縄自然環境ファンクラブはその一つ)

日本自然保護大賞は全国から多数の応募がある賞です。
その審査委員は、研究者として著名な方々も多く、今回選んで頂けたことは活動に参加するメンバーやボランティアにとって大きな励みとなりました。(とても嬉しかったです!)

ちなみに、応募書類のタイトルは『協働で⾏う特定外来⽣物グリーンアノール防除と在来種(絶滅危惧種)レスキュー』です。
審査委員からのご講評では、以下のように頂きました。

『喫緊の課題である外来種対策と在来種保護活動の多彩な実践を評価しました。(神谷 有ニ)』

ということで、長くなりましたが、引き続きよろしくお願いします!!

(ひが)

(補足)
「#末吉公園チャレンジ」 についての説明

末吉公園では、2021年5月に沖縄県事業としてグリーンアノールの罠が設置、当時は生息状況の把握を目的として事業が開始されました。

その際に、末吉公園に多数生息しているキノボリトカゲやアオカナヘビも数多くかかる「混獲」という問題が発生しました。

当時、沖縄県は事業の予算や現場作業などの事情により、罠にかかった在来種は記録しないという方針でした。(※現在は末吉公園において罠にかかった在来種の記録も実施されています。)

そこで、末吉公園を主な活動拠点としている沖縄自然環境ファンクラブは、事業主体である沖縄県自然保護課と受託者と打合せ・調整を行い、混獲された在来種、特に絶滅危惧種であるキノボリトカゲやアオカナヘビの記録(写真や幼体・成体等)とレスキューを行う許可を得ました。

それから半年以上の後に、沖縄県から再委託という形で「グリーンアノールのレスキュー業務」を請け負うことになりました。(2022年1月31日~3月18日)

その業務中、ちょうど寒い、2022年の2月2日頃だったと記憶しています。
沖縄自然環境ファンクラブの代表、藤井さんから
「末吉公園からグリーンアノールを守る、グリーンアノールの公園奥までの侵入を食い止めよう」という
「末吉公園トライ」というのをやってみない?と言われました。
(トライがラグビー、少し古めかしい印象だったため、末吉公園チャレンジに変えさせてもらいました💦)

その当時は、レスキューについては賛否両論ありました。
特に、強い批判を受けた直後でもあったので(限られた予算をレスキューに使うべきではない、動物愛護団体には毅然とした態度をとるべき等)、それにもめげず藤井代表、今、やろうというのはすごいなと思ったのを記憶しています。

取り組みは、グリーンアノールの捕獲や草刈りも含まれていたので、専門家の先生も、ぜひ頑張ってくださいと応援してくれました。

そこから年度があけて4月に『グリーンアノールの捕獲』も頑張って臨機応変に実施しようということになり、
環境省から特定外来生物であるグリーンアノールでの防除について許可を得ました。(※グリーンアノールの捕獲には許可が必要です)

また、グリーンアノールが草地にたくさんいる!繁殖しているということが気になり、
市民の皆さんと一緒に草刈りをしたらどうか?、捕獲はハードルが高いけれど草刈りならば参加しやすいかも、というアイデアも思いつき、『草刈りイベント』も数回、行いました。

レスキュー、グリーンアノールの捕獲、草刈りイベントの他には、以下の取り組みも行いました。
・周辺地域の自治会への住民説明会
・住宅地での目撃情報収集のためのチラシ配布
・専門家を招いての勉強会と観察会イベント
・野鳥が混獲された際のマニュアル作り
・沖縄生物学会シンポジウムや沖縄県シンポジウムへのパネリストとしての出席・活動紹介
・小学校への出前授業
・まちなか研究所わくわくさんが事務局、なは市協働推進課さん主催の「地域円卓会議」
・ボランティア組織化
(※)「末吉公園チャレンジ」に賛同してくれる市民のかたをボランティア募集し、小規模ですがボランティアの組織化も始めました。

今回、全国で取り組まれている数多くの環境保護団体、環境教育団体の中から、ファンクラブを入選に選んで頂けたのは、外来種グリーンアノールの問題が喫緊の課題であったこと、多様なメニューがあったこともそうですが、
対策が難しい「特定外来生物グリーンアノール」に対して、より多くの市民が関わることができるイベントや「集まる場」、活動メニューを作れたこと、取り組みが今後も発展する可能性を評価されたのではないかと思いました。