何もいなくなったぞ!
片側が植栽ブロックの斜面になっている遊歩道の周辺をみんみんでは夜の観察に長年使っています。以前は、ホタルがとてもたくさん出現していたのですが、最近はずいぶん少なくなってきています。外灯の影響が考えられるので、消灯をお願いしていて、今年は、やっと4月3日に消してもらえました。
例年4月に入るとホタルが出現し始めるので、楽しみにしていたのですが、7日には草刈りが行われて、悲惨な状況になりました。
この場所で、見られる主なホタルはクロイワボタルです。この植栽ブロックの斜面はクロイワボタルにとって非常に重要な場所であると考えられます。幼虫期の生活は不思議なほどわかっていないのですが、メスは飛ぶことができないのでメスが出現するこの場所が幼虫の生息場所に間違いありません
幼虫は、地中や隙間にいる可能性が高いので、普通の草刈りではそれほど影響がないのかもしれませんが、あまりに執拗な草刈りを繰り返り返すとなると話は別です。
ここは、ホタルにとって重要な場所であるという指摘は何度も公園管理者には伝えているつもりですが、外灯の点灯にしろ、草刈りにしろどうにかならないものなのでしょうか。
そろそろ、ホタルの観察会の季節になりますが、今年はまだホタルの成虫を確認できていません

4月7日の夜。ホタルの成虫の出現を確認しに来たらこの有様です。植栽ブロックの上の斜面もきれいに草刈りが行われていました。

植栽マスの植生は全て刈り取られ、ブロアで丁寧に吹き飛ばしています。オキナワマドボタルの幼虫も見つかりませんでした。

この植栽ブロックにクロイワボタルの幼虫が生息していると思われます。明るい照明はホタルの繁殖に影響があります。ホタルの成虫は3月の終わりから4月の初めころから出現します

草刈りの前、植栽ブロックの中に、オキナワマドボタルの幼虫が確認されました。繁殖期になると、ブロックの中で、交尾するクロイワボタルの成虫が見られます。