「末吉公園を考える大人の観察会」のみんみんでの実施について

子どもの施設なのにどうして大人の観察会を行うのかと聞かれたので、作文しました。
■背景

みんみんのある末吉公園の特徴

 那覇市立森の家みんみんがある末吉公園は、人口密度の高い都市域にありながらまとまった森の自然が残る公園であり、全域が沖縄県の鳥獣保護区の特別保護地区に指定にされている。那覇市緑の基本計画(2019)では、市最大の自然の拠点となっている末吉の森の環境を維持し、環境教育の活用を進めることが地域別重点方針として定められている。

あえて末吉公園につくった施設の役割

 末吉公園にみんみんがつくられるときには、貴重な自然を壊しかねない施設建設に強く反対する意見が環境部局や公園部局に存在した。それでも建設が承認された理由の一つには、自然に配慮した施設建設にすること、みんみんを自然を守る環境教育の場とするという確約があった。その結果、末吉公園の豊かな自然環境を活かした活動や環境教育がみんみんの最も重要な役割の一つと位置付けられ、緑の基本計画の地域別重点方針を担う施設となった。

末吉公園の自然の劣化がとまらない

 みんみんができてやがて四半世紀がたとうとしているが、この間にみんみんの周辺の自然は確実に劣化している。例えば、夜の観察会の目玉であるホタルは、その生息範囲や生息数が年々減少してるし、昼の観察会の定番だった動植物もいつの間にか見れなくなったり(オカヤドカリ類、クワガタムシ類、シュリケマイマイ、モロコシソウなど)、目に見えて少なくなってきている(オキナワモリバッタ、オオジョロウグモ、アリモリソウなど)。このままでは、豊かな自然の中で子どもの健全育成をするという一番重要な機能を失いかねない。

自然環境の実情を共有する必要性

 末吉公園の自然環境保全活動は、みんみんの直接の役割ではないかもしれないが、豊かな自然を活用する環境教育の施設としては、自然環境の実情とみんみんの役割を多くの人に知ってもらい、保全する方向に啓発することが必要だと思われる。

■大人対象の観察会の目的

① 末吉公園の自然が子どもの健全育成に必要な体験や学習の場としていかに素晴らしくかけがえのないものなのかを理解してもらうこと。

② 豊かな末吉公園の自然を活用した体験や学習を子どもたちに提供するみんみんの役割とその意義を理解してもらうこと。

③ 子どもたちの健全育成に欠かせない末吉公園の自然環境保全に協力してくれる人を増やすこと。

■大人対象の観察会の条例・業務仕様書上の位置づけ

末吉公園を考える大人の観察会を、条例第4条の(1)もしくは(2)の事業として、第19条の(2)もしくは(4)に基づく範囲の業務として、できれば、業務仕様書10の(2)のカの事業として実施したい。それが、できない場合は業務仕様書11のカに基づき自主事業として実施したい。

那覇市立森の家みんみん条例

第4条 森の家は次の事業をおこなう

 (1)自然体験活動及び環境教育に関する事業

  (3)その他教育委員会が認める事業

第19条 指定管理者が行う業務の範囲は、次に掲げるとおりとする。

 (2)第4条各号に掲げる事業の企画及び実施に関する業務 

 (4)その他教育委員会が必要と認める業務

那覇市立森の家みんみん指定管理者業務仕様書

10 自然体験活動及び環境教育に関する事業

(2)次に掲げる自然体験活動や環境教育等に関する事業を実施するものとする。

 カ その他甲乙協議のうえ甲が必要と認める事業

11 自主事業

指定管理者は、施設の公的活用や利用者サービスの向上を図るため、自己の責任と費用負担により独自に企画した事業、国県及び金管事業者からの受託事業並びに、森の家の職員を講師として施設外に派遣する事業を行うことができる。