クワズイモの実を食べるキジバト
クワズイモは林縁部に生えるサトイモ科の植物です。トウモロコシみたいなオレンジ色の実をつけるのですが、何者かに食べられていることが良くあります。
食べているのはキジバトです。クワズイモの茎は安定していないので、ジタバタ苦労しながら懸命につかまって食べています。よっぽどおいしいのでしょうね。
クワズイモの茎や葉の汁は、手につくとかゆくなります。シュウ酸カルシウムの結晶が皮膚に刺さって炎症を起こすからです。クワズイモの実にもシュウ酸カルシウムが含まれていますが、熟すとなくなります。キジバトが食べているのは熟した実のようです。
クワズイモにとって、熟した実を食べてもらうのは種を運んでもらうために必要なことです。そのために熟したタイミングを実の色を変えてハトに教えているはずですが、ずっと同じオレンジ色で色が変わっているように見えません。人間には見えない色の変化ようです。



