ヒロハサギゴケの被度調べ

末吉公園のヒロハサギゴケが広がっている場所で2本の遊歩道沿いの被度を調べてみました。

2本の遊歩道にそれぞれ4か所の地点(c-1~4,L-1~4)を設けて、左右の遊歩道脇とそこから2mずつ奥に1,2回、50㎝×50㎝のコドラートを使って被度を調べました。

調べてみて、思った以上に草刈り等の公園管理が以前に増して行われているのを感じました。おそらく、植生を剥がした場所には、照度条件に合わせて、ヒロハサギゴケが分布を拡大するものと思われます。しばらく、遊歩道Lの西側の変化に注目したいと思います。

赤い枠で囲っている中の2本の遊歩道沿いで被度を調べました。1本は、南から北西に下る遊歩道Cで長い階段になっています。もう1っ本は、南西から北に大きくU字状に曲がりながら下る坂の遊歩道Lです。

調査地点の位置は正確ではありませんが、大体の分布の状況はわかると思います。

ヒロハサギゴケは遊歩道Cの上(南)から下(北)まで広がっていて、さらに左右(東西)に広がっています。左(西)側の広がりはL-2、L-3のあたりで遊歩道Lの右側 に達しています。そして、一部は遊歩道のLを越して左側まで広がっています。

L-1は、階段になる手前の遊歩道です。左右とも高密度にヒロハサギゴケが生えています。

C-2は、リュウキュウマツとヤシの並木に囲まれた階段の遊歩道です。

C-3は、右(東)側が少し開けた場所になっていてチガヤが生えている階段の遊歩道です。

C-4は、歩道沿いはやや開けていますが、リュウキュウマツ、ホルトノキ、ココヤシなどの植栽のある階段の遊歩道です。

L-1は、大きくカーブする下りの手前の遊歩道です。右(東)側奥にはサルスベリが植栽されています。西側は樹木が植栽されていますが、最近は下草狩りが高頻度で行われているようです。

L-2は、大きくカーブする坂の遊歩道です。右(東)側にはヒロハサギゴケが高密度にはけているのが分かります。

L-3は、カーブが終わったあたりの坂の遊歩道です-

L-4は、下の遊歩道と合流する手前の坂の遊歩道です。両脇は斜面ですが、斜面の植生は刈り取られています。