指定外来種ヤエヤママドボタル報告10

確認地区Aでの捕獲は続いています
確認地区Aでは相変わらずヤエヤママドボタルが見つかりますが、体感的には少し減ってきている気がします。一人当たりの捕獲数の推移のグラフをみても少しづつですが、減っているように見えます。
捕獲されるヤエヤママドボタルのサイズの推移をみると、(メスの可能性が高い)大型の個体が減ってきているように見えます。活動の変化があって捕獲されにくくなっていることも考えられますが、本当に減らすことができているとするといい傾向です。
捕獲される個体には、丸まる太っているものが多く見つかります。深刻な餌不足がおこっていないということなので、この地区は、まだ、侵入初期の段階にあるということなのだと思います。実際、調査中、生きたカタツムリを普通に見ます。
この地区では、ヤエヤママドボタルよりもオキナワマドボタルのほうが圧倒的に多く見つかります。オキナワマドボタルが餌(カタツムリ)の奪い合いにまだ敗れていないということでしょうか。できれば、ヤエヤママドボタルが侵入したところと侵入していないところでオキナワマドボタルの体重の比較をしてみたいと考えています。
この地区では、今、オキナワスジボタルの繁殖が行われています。オキナワスジボタルもカタツムリを餌とするので影響が気になります。

捕獲数の推移のグラフを見ると、この地区Aでは、ヤエヤママドボタルは少なくなっているように見えます。





捕獲個体の後胸背幅のヒストグラムの推移です。

大きなサイズが少なくなっているように見えます。捕獲でメスを減らすことができていればいいのですが。


今のところ、この地区では、栄養状態のよさそうなヤエヤママドボタルが多くみられます。今後、カタツムリを食い尽くす状況になれば、グラフと傾きが変わってくると思われます。

グラフの傾きの違いで、侵入時期が推測できればいいと考えています。


丸まる太ったヤエヤママドボタルの幼虫。相当な量のカタツムリを捕食していそうです。


現状では、この地区でカタツムリをまだ普通に見ることができます。


ホソバムクイヌビワの根元には、オキナワヤマタニシが這い上がってきていました。蓋があるから、ヤエヤママドボタルに対し少しは抵抗性があるのかな。


葉の上にもオキナワヤマタニシは登っています。


クワズイモの茎にもオキナワヤマタニシ。


クワズイモの葉上にパンダナマイマイ


この地区には、まだたくさんのオキナワマドボタルの幼虫が生息しています。ヤエヤママドボタルの侵入でえさ不足になっているとかはないだろうか。 できれば、オキナワマドボタルの体重も測定してみたいと思います。